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2010年9月22日水曜日

New Venture Creation -Introduction-

秋学期の授業の一つとして、"New Venture Creation"という授業を取っているがこれが結構面白い。

"Action-based learning"を標榜しているRossらしく、要は「実際にベンチャーつくっちゃえ!」というクラスである。授業を取っているビジネススクールの学生や他学部の学生からアイディアを募集し、そのアイディアに賛同する者同士でチームを組み、市場調査、ビジネスモデルの構築、ビジネスプランの作成、投資家へのプレゼンテーションまでを授業ではカバーする。有望なベンチャーにはスポンサーがついて起業のプロセスに進むこともあり、実際に過去にこの授業から産まれた会社がいくつもある。

教授はJim Priceで過去にいくつもベンチャーを立ち上げ、成功に導いたベテラン経営者であり、非常に"ナイスガイ"でもある。プロの教授ではないので、授業の進行には不備が見られることもあり、それが過去の授業評価を下げている要因だと思われるが(Rossでは、生徒による過去の授業評価をwebに公開している)、実際に彼のアドバイスを受けながらベンチャーを立ち上げる経験はエキサイティングに違いない(と期待している、まだ始まったばかりなので)。

さて、いくつかの案件の中から私が候補として選んだのは1. Ear protection device, 2. Pakdandi の二つである。 1はミシガン大学Engineering SchoolのPh.D学生が考案した、真空を利用した超高性能耳栓のプロジェクトである。私はもともと製造業のバックグラウンドもあるしアマチュアのパイロットでもあるので、自分の経験から、遮音機能と必要な会話のできるFlexibilityを備えたEar protection deviceには将来性があると思っており、一番興味のあるプロジェクトであった。しかし、教授にコンタクトを取ってみると、どうも製品のアイディアをもつ当のEngineering Schoolの学生本人がもう卒業してしまったらしい。よって第二候補のPakdandiのプロジェクトに参加することにした。

Pakdandiプロジェクトの概要は、インドの小学校~中学校の生徒を対象に、認知障害の早期発見スクリーニングテスト及び治療のためのロードマップを提供するというものである。もともとインドに興味があったことと、そのインドでベンチャーを立ち上げるという意味で二重に面白そうだと思い参加することにした。ちなみにPakdandiとは、インドのある地方の言葉で「あまり人が通りたがらない、森の中の小さな小道」を指すという。

チームはアメリカ人1、インド人2、中国人1、そして私の5人の多国籍チームである。どうなることやら、今から楽しみである。

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