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2010年7月18日日曜日

Jogging in Ann Arbor

早朝から深夜まで、Ann Arborではジョギングしている人を本当によく見かけます。それに影響を受けたわけではありませんが、最近私もジョギングを始めました。8月末には二人目のBabyも生まれ、秋学期からは子供たちの面倒を見ながらの過酷なMBA生活が始まりますので、それに向けて体力をつけておくことが主な目的です。ついでに、社会人になってすっかり増えてしまった体重を元に戻すことができれば一石二鳥です。現在73kgあるのですが、自分のベスト体重は65kg(学生時代の平均体重)だと勝手に思っているので、それに戻すことが長期的な目標です。

さて、走り始めたはいいものの、7月のAnn Arborはとにかく暑い!昨年の同じ時期はすごく涼しくて過ごし易かったのですが、今年はまるで日本の夏のような暑さです。現地の人に聞いても、「今年はちょっと異常だね」という声が多いです。こういう年は冬が寒くなることが多いので不安になってしまいます。まあ今から心配してもしょうがないですが。昼間はちょっと外を走る気にはなれないので、娘を幼稚園に送ったあと午前中に走ることにしています。

走るコースは、アパートの周辺を適当に走ることにしているのですが、何日か走っていると足が痛くなってきてしまいました。最初は単に運動不足のせいかと思っていたのですが、どうもそうでもなさそうで、道が日本よりも硬い気がします。日本の道は大抵アスファルト舗装だったり、歩道はラバー舗装だったりしますが、こちらはコンクリートが多いのです。気になったので調べてみると、アスファルトの硬度はモース硬度で「2」となっている一方で、コンクリートは「3~4」とのこと。慣れれば問題ないのでしょうが、怪我をしてもつまらないので、少し走るコースを考えたほうがいいかも。。

ちなみに、Jogger同士親近感を抱くことが多いようで、走っていると他のJoggerから声をかけられることが多いです。すれ違いざまなので大した会話ができるわけでなく、一言二言挨拶をかわすだけですが。日本で言うと、ライダー同士がツーリング中にピースサインを交わすのに似た感覚です。

さあ、いつまでジョギング続けられるかな?

2010年7月14日水曜日

How many years in Tibet?

先日のTashiとの会話が興味深かったので、少し続きを。

Tashiはもともとチベット出身で、今はアメリカ人のフィアンセ(ミシガン大学Law School在籍)とAnn Arborで暮らしながら近くの短大に通って英語の勉強をしている(そこで私の妻と知り合った)。チベットには、優秀な学生を高校時代に選抜し、北京の大学に留学させる制度があるそうで、彼はその制度を通じて北京で数学を専攻、卒業後は中国北東部のある省の役人をしていたらしい。現在のフィアンセとは、彼女が留学生として北京に来ていたときに知り合ったのだとか。ちなみに、彼がアジアで一番好きな国は日本なのだそうだ。なぜなら日本はアジアで唯一、ダライ・ラマの公式訪問を受け入れた国だから。

彼は、短大で英語を勉強した後は、Rossでビジネスを学びたいという。何故?と聞くと、「ビジネスを通じてチベットを変えたい」という。でも、なぜ?、どういう風に?、どうやって?

中国政府は、国内の少数民族に対してアメとムチの双方を織り交ぜた支配を行っているが、そのアメの部分がビジネスや教育の分野における少数民族の優遇政策だ。その中には、少数民族の優秀な子弟に対して優先的に大学への入学を許可するなどの政策が含まれており、Tashiもこの政策の恩恵で北京で大学教育を受けた。一方でムチの部分としては、教育やビジネスの分野において中国語の使用を強制するというものがある。現在では、大学教育のみならず、チベットにおける小学校教育から中国語の使用が強制されており、また中国語が話せなければ職に就くことができない。この影響で、チベットでは本来の母国語であるチベット語が消滅の危機に瀕しているという。

彼は、チベットの若い世代がみんな中国語で考え、読み書きし、生活し始めることをチベット人のアイデンティティの喪失として捉えているようだ。また、それによって情報源が中国サイドに偏ってしまうことも大きな危険だと考えている。「中国政府は、長い時間をかけてチベットを中国に「同化」しようとしている。自分はそれを防ぎたい。だが、政治的な手段でそれを達成することは短期的には現実的ではない、それならば、チベットの子供たちに良質の教育の機会を与えることで、健全な批判的精神をチベット内に育み維持することに、自分は貢献したい」彼の話を乱暴に要約してしまうと、こういうことである。

私自身、彼の話を聞くまでは、チベットの現状がこのように深刻だとは全く知らなかった。しかし、それが果たしてビジネスとして成立しうるのか?また、仮にビジネスとして成立したとしても、中国政府が介入する可能性があり、クリアしなければならないハードルは山ほどあるであろうことが予想される。彼はそれも含めて学びたい、という。個人的に彼を応援したくなったし、将来を通して彼の夢がどうなるのか、見届けたいと思う。彼は、また色々相談したい、でもとりあえずはGMATを頑張るよ、と笑って帰っていった。

彼の話を聞きながら、中国が政治的にも経済的にも巨大な存在になっていく中で、ビジネスにおいても中国との付き合い方、またその周辺国との付き合い方を真剣に考えることは避けては通れない、と改めて感じた。

ちなみに、彼が言うには、中国の経済統計は全く信用できないのだそうだ。なぜなら、彼が数字を作って上司に提出すると、まずその上司が数字を水増しし、さらにその上司が水増しして中央政府に提出する、ということが日常的に横行しているからだという。では、最終的な経済統計はどれだけ水増しされているのか?歴史がいつか明らかにしてくれるだろう、だって。

2010年7月12日月曜日

Watching World Cup Final

つい先日、World Cupの決勝戦 (Netherlands-Spain)を観戦するために妻経由で知り合った友人のTashiと大学の近くにあるBuffalo Wingに繰り出した。少し前にArgentine-Germany戦を見に行ったときにはバーはガラガラで余裕で座れたので、今回も座れないことはないだろうとのんびり試合開始10分前に到着すると、これが立ち見が出るほどの盛況でビックリ!かたや赤、かたやオレンジのカラーで統一したにわか応援団があちこちで席を占領しており、我々はあえなく立ち見となってしまった。バーのおねさん曰く、「昨日の三位決定戦ではそうでもなかったのにねえ。。」とのこと。

多くは両国からの留学生の様だったが(こんなにいたんですねえ。。)、他の国からの留学生やアメリカ人も多数混じっていた模様(みんな好きですねえ。。あ、自分もか)。アメリカの中西部の小都市ででこういう体験ができるのもミシガン大学があるAnn Arborならではでしょうか。

さて、肝心の試合はイエローカード乱発で審判の判定にブーイングがでる場面もあったものの、延長戦までもつれこんだ挙句の劇的な決勝点による決着だっただけに大いに盛り上がり、楽しむことが出来ました。

Tashiは今年Rossを受験する予定なので、どうも受験関連で少し話したいことがあるようでしたが、試合が終わったら娘の面倒を見る約束を妻としていたので、それは次の機会にしてもらうことにして、早々に退散してしまいました。

そして帰宅後は、自宅近くの公園で、サッカーしながら娘としばらく遊んでいたのでした(我ながら影響されやすいやつ)。妻曰く、「ほんとに影響されやすいよね~、東京にいたときも格闘技とか見た後は急に腹筋運動はじめたりするし、世界陸上の後はジョギングだったし、男って単純ね」。はいはい、まあ、男なんてそんなもんですよ。


2010年7月4日日曜日

Battle Creek Air Show

独立記念日をどう過ごそうか、と考えた挙句、現地の人たちに混じっていかにもアメリカらしい過ごし方をしてみよう!ということで、行って来ました!Air Show!

日帰りで行ける範囲で、ということで、Ann Arborから車で西に1時間半程の距離にあるBattle Creekという町で催されたAir Showに行って来ました。朝11時頃から、国歌斉唱と、さらにはAir Showらしく、ヘリによる国旗掲揚からスタートです↓。


こんな感じでみんなパラソルやテントを立てて、芝生の上でのんびり過ごします↓。


我が家もMeijerで急遽買ったパラソルとアウトドアチェアを持参して見学です↓。これは大正解。炎天下の中でこれらがあるとないとでは大違いでした。


さて、期待していた米海軍のブルーエンジェルズは今回は来ないということで、代わって主役となったのは、、F-22 Raptor!その性能の高さから、空自が導入にこだわる一方で、米議会が日本への輸出を承認しなかったことから導入を果たせなかったいわくつきの、現時点で世界最高性能を誇ると言われている戦闘機↓。


実際そのManueverのDemoは鳥肌が立つほど凄かったです。アフターバーナー無しでのスーパークルーズ(音速巡航)を実現しながら、低速域での急旋回性能、急上昇性能も確保したとあって、これまで見たことの無い反則のようなManeuveringが続きます。うーん、こんなんもってこられたら、どこの国であれアメリカと戦って制空権を確保するのは至難の業だろうなあ。


ちなみに今回だけでなく、オバマ大統領がミシガン大学の卒業式に来たときも感じたのは、アメリカはやはり現役で戦争してる国なんだなあということ。またその戦争遂行を支えるだけの国内世論形成ができているのだということ。その根っこの部分には、実力で独立を勝ち取った歴史と、これからも実力でその独立と繁栄を維持していくという気概が広く共通認識として共有されていることがあるのだと改めて感じました。祝日に各家が軒先に星条旗を掲げたり、車に付けて走ったり、、日本だと右翼かと勘違いされそうになる行為ですが、それらがごく当たり前のこととして生活の中に浸透しています。そういえばカナダに行った時も同じような感じだったかな。

最後に、今回個人的に最も気になった機体をご紹介します↓。なんだか分かりますか?なんとジェットエンジンをキャノピーの後部に積んだグライダーです!しかもVテール!私は大学時代は航空部でグライダーの操縦訓練をしており、また卒業前に短期間米国に渡ってPrivate Pilotの免許を取るほど飛行機にはまっていたので、これを見ることができたのはうれしかったです。このグライダーもデモ飛行をしましたが、女性のフィギュアスケートを見るような、繊細なアクロバットには戦闘機のアクロとはまた違った良さがありました(マニアックですみません)。


炎天下の中パパに付き合ってくれたママとヒメ、ありがとうございました。