Pages

2010年10月20日水曜日

Real option

Real Optionが面白い。

現在受講しているFinanceの授業"Options and Futures"では、最初の頃はoptionの種類やメカニズムの教科書的な説明が続きあまり面白くなかったのだが(ただし教授の教え方が上手いのが救い)、後半に入るにつれどんどん面白くなってきた。

特に目が覚めたのはリアルオプションの解説が始まった頃だ。リアルオプションは従来のNPV分析だけでは捉えきれないプロジェクト進捗における流動性の価値を計数的に評価する手法である。授業後に教授を訪れて聞いて見ると、実際に製薬会社における新薬開発やBoeing等の新型機製造プロジェクト、原油メジャーの大規模油田開発等において利用されているようだ。

当社においても、海外事業における規模拡張等の段階的な投資評価(特に製鉄所建設は何期かに分けて進捗させる場合が多いので)や、投資時期の意思決定の際の一助として利用できる余地はあると思われる(ただし実務面において、評価に耐えるだけの精度を担保できるか、実務が複雑になり過ぎないか等の課題はある)。

今後にさらに理解を深め、実務における応用の可能性を探っていきたい分野の一つである。

0 件のコメント:

コメントを投稿